ホームレス訪問②

路上生活者の方々に物品を寄付するのは、いいことなのか?

 

私は今まで様々な場面で、「恵まれない人たちに寄付を」「たった1000円で何人もの命が助かります」「〇〇支援団体です。寄付お願いします。」という言葉を耳にしてきた。そのため、私の中では寄付は正しいこと、望ましいことだと思っていた。

 

しかし、日本の貧困問題、主にホームレスの方々について調べると、いろんな声を目の当たりにした。「ホームレスは生活保護を自ら受けない道を選んでるのだから支援する必要はありません。」「ホームレスの人々が、ホームレスなのはその人に少なからず問題があるからだ。助ける筋合いはない。」このような声が多く溢れていた。

 

実際はどうなんだろう?私は未だ一度もホームレスの人と話したことがない。だから、判断ができない。私は、ホームレスの方々に寄付することへの反対派の人々の意見を聞いて、「薄情だな」と思いつつも、一理あるとも思った。

 

まず、自分が稼いだお金をどう使うかは自分の自由であると思う。他者に寄付することを強要される筋合いはない。だから、したくない人はしなければいいと思う。「お金が欲しいなら、自分で稼げばいい」という意見も理解できる。病など何らかの理由で働くことができず、生活保護を受けられない状況にいる人は除いて、働けるのに働かない人には私も寄付する必要がないと思う。私だって好きで働いているわけじゃないのだから。

 

現在日本には、ホームレスの人々が全部で約3,824人いると言われている。これは約14年前に比べると、8割減であり、近年状況が改善しつつあると言える。しかし、まだ4千人ほどいる。そして、私にはこの4千人がどういう理由でホームレスなのかがわからない。働けるけど働けないのか、働けなくて生活保護も受けられないからホームレスなのか。私は今度実際に現場に行って、ホームレスの方々に話を聞き、実態を感じてこようと思う。